各馬の印象から(◇関西馬、◆関東馬、★海外馬)
◆アーモンドアイ(3歳牝馬:ロードカナロア産駒)・・・6戦5勝2着1回。東京はオークスで2分23秒8、翌週のダービーのタイム2分23秒6とは0.2遅いだけ。上がりは最後押さえた形で33.2と3歳牝馬にしては破格の走破時計。引き合いに出されるジェンティルドンナ(2012年オークス)の走破時計は2分23.6でその年のダービーは2分23秒8と今年の良く似た感じ。3歳牝馬でジャパンカップを制した時の2着はオルフェーヴル、3着はルーラーシップと一流馬を負かす走破時計だった事を証明。タイム的には今回のメンバーにも太刀打ち出来ると思います。ただ父がロードカナロア産駒2400mの距離不安。オークスで問題無かったとは言え、古馬相手に同じ走りが出来るかという疑問は残ります。母はエリザベス女王杯を繰り上がりながら優勝した名牝ですし距離融通はそのあたりから、ロードカナロアからはスピードを受け継いでいるとすればスローの瞬発力勝負となりやすい東京コースなら信用出来そうです。
◇ウインテンダネス(5歳牡馬:カンパニー産駒)・・・31戦6勝2着3回3着2回。東京は9戦2勝2着2回。東京2400mを逃げ勝った事もあり、今回のペースメーカー的存在。馬券的に要りません。
★カプリ(4歳牡馬:ガリレオ産駒)・・・15戦6勝2着1回3着2回。日本初。左回りは7戦3勝3着2回と相性良さそう。古馬となってからは2000m~2400mを中心に使われ、まずまずの戦績。秋は9/16にフォア賞(4着)を叩いて10/7の凱旋門賞(5着)にピークを持って行ってるでしょうし、その後10/20のイギリスチャンピオンS(G1)へ出走し4着と健闘。秋4戦消化し、5戦目。日本への輸送を考えれば完全に体調は下降線と思います。日本競馬を知るムーアが鞍上なのは頼もしいですが要りません。
◇ガンコ(5歳牡馬:ナカヤマフェスタ産駒)・・・31戦6勝2着5回3着3回。長らくダート路線で頑張っていましたが7走前から芝へ転身。まずまずの戦績ですが3人気背負って挑んだ天皇賞春では14着と惨敗。格下ですし瞬発力勝負なら余計に要りません。
◇キセキ(4歳牡馬:ルーラーシップ産駒)・・・13戦4勝2着1回3着4回。東京は3戦3着2回。しばらく低迷していましたが天皇賞秋で逃げ粘って3着に入り復活の兆し。展開的に同様な形で逃げ粘れる可能性も高く引き続き注意が必要ですが、天皇賞秋に出走したマカヒキ・ミッキーロケットは疲れが取れず回避している点から上積みは疑問です。
◇サウンズオブアース(7歳牡馬:ネオユニヴァース産駒)28戦2勝2着8回3着1回。東京は6戦して2着1回のみ。2着が8回と勝ちきれない馬で決め手勝負となりやすい東京コースでは分が悪い感じ。7歳となり、近走の戦績からもガラリ一変は厳しそうで要りません。
◆サトノクラウン(6歳牡馬:マルジュ産駒)・・・19戦7勝2着1回3着1回。東京は7戦2勝2着1回3着1回。ダービー3着があり、距離・コース共に問題ありませんが重馬場に強いイメージで一線級と交じっての良馬場の決め手勝負では荷が重い感じ。要りません。
◇サトノダイヤモンド(5歳牡馬:ディープインパクト産駒)・・・16戦8勝2着1回3着3回。東京はダービー2着の1回のみ。エンジンの掛りが遅く瞬発力勝負となると分が悪い感じですが長く良い脚を使えるので長い直線の東京コースは合いそう。復調気配の今なら坂下あたりからロングスパートして頭まであるかも。モレイラ鞍上もプラス。
★サンダリングブルー(5歳せん馬:イクスチェンジレート産駒)・・・21戦6勝2着4回3着4回。日本初。左回りは12戦4勝2着3回3着2回とまずまず。日本競馬を知るベリー鞍上はプラスですが4月より毎月1回使われており、日本への輸送・・・要りません。
◇シュヴァルグラン(6歳牡馬:ハーツクライ産駒)・・・26戦7勝2着6回3着6回。東京は3戦2勝3着1回で相性○。昨年はレイデオロ・キタサンブラックを抑えて勝利しており実績上位。ボウマンが乗れないのは残念ですがC.デムーロを確保できたのは○。叩き2走目で上がり目含め上位争い必至と思います。
◇スワーヴリチャード(4歳牡馬:ハーツクライ産駒)・・・12戦5勝2着3回3着1回。東京は6戦2勝2着2回3着1回で着外は不利のあった前走の天皇賞のみ。左回りに強く2400mも守備範囲。天皇賞では最後も追ってなかったので疲れはあまり無いはず。テンションが上がりやすい馬なので当日の気配次第ですがそろそろデムーロの番に!?
◇ノーブルマーズ(5歳牡馬:ジャングルポケット産駒)・・・30戦5勝2着6回3着8回。東京は4戦して2着2回。2400m前後を中心に使われまずまずの戦績。宝塚記念では前々で粘りこんで3着と健闘。瞬発力勝負となると分が悪いので積極的な競馬で粘りこめるかがポイント。鞍上のファインプレー込みで3着なら。
◆ハッピーグリン(3歳牡馬:ローエングリン産駒)・・・16戦5勝2着3回3着3回。ダート・芝兼用馬でオープン入りしたばかり。全く要りません。
◆ミッキースワロー(4歳牡馬:トーセンホマレボシ産駒)・・・10戦3勝2着1回3着1回。東京初で左回り初。2200mまでしか連対は無く一線級に交じって東京2400mのG1戦となると厳しいですね。