いよいよ前半ラストの宝塚記念。グランプリです。各馬余力の無い状態の有馬記念と違い、ローテーション的には余力のある馬が多いはずで、強い馬が集まりやすいと思うのですが昨年12頭、今年も登録は13頭と少なめ。それでもG1馬5頭(ヴィルシーナ・ゴールドシップ・ジェンティルドンナ・トーセンジョーダン・メイショウマンボ)にG1連対馬2頭(ウインバリアシオン・デニムアンドルビー)、他馬も重賞勝ちを経験しており、一応G1レベルといった感じでしょうか。順調ならジャスタウェイ・フェノーメノ・キズナ・エピファネイアノG1馬に斤量ハンデの大きいハープスターやワンアンドオンリーといった3歳実力馬の登録があると面白かったのですが残念です。さて、この時期の宝塚記念は降雨の心配もつきもので、昨年は直前の雨で良馬場発表ながらかなり重い馬場でした。今週関東は火~水でまとまった雨、関西は木~金で雨予報と共にパンパンの良馬場では難しそうです。阪神2200mはスタンド前のポケット部分からスタートし、約500mほど緩やかに下りの直線が続きます。最初は先行争いが激しくなりますが、その後に坂がある為、1コーナーまでに隊列が決まり、その後は淡々と流れる感じ。1100m過ぎから緩やかな下りとなり、最後の200mで急坂が待ち構えています。各馬下り坂を利用してペースが上がり気味となる為、瞬発力というよりは長く良い脚を使えるスピードとスタミナを兼ね備えたパワー型が活躍しています。ゴールドシップに良績があるのもうなづけます。G1戦線ではハーツクライが3連勝で勢いありますが、いづれも東京開催G1。長く良い脚を使うという点では同じですが急坂の無い直線向きという意味で阪神では今ひとつだと思います。良績があるのはディープインパクト、マンハッタンカフェ、キングカメハメハ、ステイゴールド。ディープインパクトやキングカメハメハは好走するものの勝ちきれないというイメージでしょうか。ステイゴールド産駒はオルフェーヴルを始め、ゴールドシップ・ナカヤマナイト・ドリームジャーニーとここ10年で4頭が勝利。その他でもアーネストリー・エイシンデピュティ・タップダンスシチーと先行出来る馬力タイプが勝っています。今年のメンバーを見渡すと逃げ馬は居ませんが、前走逃げて味を出したヴィルシーナが参戦。前走牝馬戦で嵌った感はありますが、同じ様な戦法の気がします。あとはマイネルラクリマかが逃げる感じ。スローやハイペースというのは無いでしょう。ミドルペースで淡々と流れる感じでしょうね。前に行ける馬が有利で、内枠先行馬が好走しています。3強となりそうなゴールドシップ・ウインバリアシオン・ジェンティルドンナの位置取りは先行のジェンティルドンナ、中段後ろにゴールドシップ、ウインバリアシオンでしょうか。3角あたりからまくっていくゴールドシップを見ながらウインバリアシオンが徐々に押し上げる感じで4角を向かえる感じ。ジャンティルドンナは今回川田に乗り代わり。関東ではイマイチですが関西圏では信頼が置けますし、先行策ならさほど仕掛け遅れも気にしなくて良さそうです。ゴールドシップも横山典に乗り代わり。ゲートの出が悪く後方になり気味。本来中段あたりに付けたいところで、うまく出せるかがポイント。春の天皇賞では調教もパドックもバッチリでしたが行き脚がつかず後方からでした・・・。ウインバリアシオンは主戦騎手の岩田に戻ります。3強で決まるのか、それともこれに割って入る馬が居るのか、楽しみながら研究を続けたいと思います。