今週は阪神ジュベナイルフィリーズ。さて、若い牝馬のG1という事もあり波乱続き。昨年は何と3連単が300万超となりました。過去10年遡っても3連単は全て万馬券。人気馬が勝っても2着・3着には伏兵が入る事も多々あります。やはり、関西圏でのレースとなると2歳牝馬にとって輸送がポイント。関西馬は栗東(滋賀)から阪神なのでまだ良いですが、関東馬にとってかなりマイナス要素となりそうです。最近の主流は輸送を嫌って早めに栗東に入厩したり阪神の馬房を借りて前日輸送したりしています。当然費用がかかるので厩舎の勝負気配がわかります。
阪神1600mは桜花賞と同じ舞台で、今回好走出来れば桜花賞で期待出来ます。昨年15番人気で2着に入ったのはクロフネサプライズ。桜花賞では4着に入り、力がある事を示しました。昨年阪神JFを5人気で勝ったローブティサージュは桜花賞で5着とやはりここで勝負になる馬は桜花賞でも期待出来ますね。クロフネサプライズはクロフネ産駒で早熟血統。ローブティサージュのウォーエンブレムも早熟血統。人気というより阪神適正(器用さ)や完成度に注目した方が良さそうです。
今回1人気となりそうなのは2戦2勝で共に楽勝だったディープ産駒のハープスターでしょうね。瞬発力に長けていて、新馬戦(中京1400m)はスローペースだったのに後方からあっと言うまに先頭に躍り出てそのまま流して勝ってしまいました。次走の新潟2歳S(1600m)は直線向いて反応が悪く、あれっと思いましたが、ムチが入ると一気に中段後方あたりから抜き去りました。鮮やかな勝ち方なので人気になりそうですが、共に左回りで中京・新潟と共に広いコースというのが気になります。阪神は右回りで改修されたもののコーナーワークの器用さが必要です。直線も中京や新潟に比べて短い。内枠引くようなら一旦下げて後方から外を回して直線に賭けるのでしょうが差し届かないケースも・・・。
阪神1600mのコース形態はスタートして300mはやや下り坂、スローで出しても、先行争いが起き、少しペースが上がりそう。でも300mを超えたところで坂となり、一旦
落ち着いて、そのまま平坦なまま3角あたりまで走る為、隊列はあまり変わらず。3角まわって4角にかけて下り坂となり、各馬が
スパートを掛ける。最後に急坂が待ち構えているので余力の無い先行馬はここで止まってしまう。やはり好位で折り合って脚を貯められる競馬上手な馬が有利
でしょうね。2歳牝馬にそれを求めるのも酷ですが、馬の能力を100%ださせてあげる騎手の能力にも注目したいところです。